ロシア、墜落の米軍ドローン回収に意欲

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ロシア国家安全保障会議のパトルシェフ書記=2021年6月24日、ロシア・モスクワ/Alexander Zemlianichenko/Reuters

ロシア国家安全保障会議のパトルシェフ書記=2021年6月24日、ロシア・モスクワ/Alexander Zemlianichenko/Reuters

(CNN) ロシア国家安全保障会議のパトルシェフ書記は15日、前日に黒海に墜落した米軍のドローン(無人機)の「MQ9リーパー」について、研究するために機体の入手を試みると述べた。

パトルシェフ氏は「入手できるかどうかわからないが、試みる必要がある。間違いなく検討する」と国営テレビのロシア1に語った。

さらに「米国は戦闘行為に参加していないと言い続けている。だが今回のドローンの件は米国が戦闘行為、戦争に直接関与していることを示すさらなる証拠だ」と主張した。

また、ロシアはこのような行為にすでに対抗しているとした上で「我々は我が国の独立と主権を守らなければならない」と述べた。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官によると、米国は墜落したドローンを回収しておらず、回収が可能かは不明という。

カービー氏は「米国以外の誰かがそのドローンを入手した場合に得るかもしれない情報の価値を最小限にすべく、できるだけのことをした」と述べた。

ドローンの墜落をめぐっては、米国は黒海の公海上空を飛行していた際にロシアの戦闘機と接触してプロペラを損傷したため、墜落を余儀なくされたと発表。ロシア空軍の行動は「危険でプロ意識がなく、無謀だ」と非難した。

これに対しロシアは、自国の戦闘機はドローンと「接触していない」と述べて米国の主張を否定した。ドローン問題を受けて、ロシア大統領府は自国と米国の関係は「最低」で「嘆かわしい状態」との見解を示した。

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