国際刑事裁判所、ロシアの戦争犯罪を立件へ 米紙など報道

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昨年、ミサイル攻撃を受けたキーウ近郊を視察するICCのカーン主任検察官(右)/Valentyn Ogirenko/Reuters/FILE

昨年、ミサイル攻撃を受けたキーウ近郊を視察するICCのカーン主任検察官(右)/Valentyn Ogirenko/Reuters/FILE

(CNN) 米紙ニューヨーク・タイムズとロイター通信は関係者の話として、国際刑事裁判所(ICC)がロシアのウクライナ侵攻に関して2件の戦争犯罪を立件し、数人の逮捕状を発行する計画だと伝えた。

ニューヨーク・タイムズによると、戦争犯罪がICCで裁かれるのは、ロシアが戦争を開始して以来、初めてとなる。ICCの特別捜査班は数カ月かけて捜査にあたっていた。

立件されるのは、ロシアによるウクライナの子どもたちの強制連行と、水道やガスなどの民間インフラに対する「執拗な」攻撃の2件。

ICCのカリム・カーン主任検察官はまず予備審査で罪状について説明し、逮捕状の発行に必要な法的基準を満たしているか、それともさらなる証拠を必要とするかを裁判官が判断する。

CNNはニューヨーク・タイムズの報道についてコメントを求めたが、ICC検察局は「ノーコメント」だった。

カーン主任検察官は先月、電力などのインフラ施設に対するロシアの攻撃について調べるため、ウクライナを訪問。記者団に対し、「ウクライナの電力施設に対する攻撃の件数、規模、範囲については明らかにパターンが見られる。我々はその理由に目を向ける必要がある。これは正当な標的なのかどうか。別の理由で標的にされたのかどうか」と語っていた。

一方、ウクライナの公式統計によると、2022年2月のロシア軍の侵攻以来、ウクライナの子ども345人が行方不明になった。

ウクライナ政府は、そうした子どもの多くが強制的にロシアに連行されたと訴えている。ロシア政府はウクライナの子どもの連行を否定せず、ロシアの家庭に引き取られたことをプロパガンダの中心に据えている。

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