「いずれ運尽きる」とIAEA警告 ザポリージャ原発危機

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ウィーンで記者会見するIAEAのグロッシ事務局長/Leonhard Foeger/Reuters

ウィーンで記者会見するIAEAのグロッシ事務局長/Leonhard Foeger/Reuters

(CNN) 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は11日までに、ウクライナ中南部のザポリージャ原子力発電所が攻撃にさらされ電源喪失を何度も繰り返している現状に触れ、「いずれ我々の運も尽きるだろう」との危機感を表明した。

ウクライナ当局者によると、同原発では9日、ロシア軍のミサイル攻撃を受け全ての外部電源が切断される事態が発生。その後、復旧していた。グロッシ氏によると、外部電源の全面的な遮断は昨年11月23日以降で初めてだった。

事務局長はIAEA理事会で、「(同原発の)現状に満足していることに驚きを覚える。自己満足だ」と主張。「この現状を防ぐために我々は何をやっているのか。我々はIAEAであり、原子力の安全管理を目的にしている」とし、欧州で最大規模のザポリージャ原発の「現状を許すことがどうしてできるのか」と指摘した。

「今や同原発の安全性と保安を守る関与が必要であり、必要としているのは行動だ」と訴えた。

ザポリージャ原発は昨年3月以降、ロシアの支配下にあるが、ウクライナ職員が運用の大半を担っている。攻撃を受け原子力災害の発生への懸念もかき立てている。

IAEA要員が同原発を訪れ、被害調査などに当たっているが、IAEAは最近、施設周辺での治安状況が不安定なため要員の交替ができずにいる状況を明かしてもいた。

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