習近平氏、中国国家主席に再選 前例のない3期目

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習近平氏が3期目となる中国国家主席に再選された/Lintao Zhang/Getty Images/File

習近平氏が3期目となる中国国家主席に再選された/Lintao Zhang/Getty Images/File

(CNN) 中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は10日、習近平(シーチンピン)国家主席の前例のない3期目続投を正式に承認した。支配を確固たるものにした習氏は、1949年の中華人民共和国建国以来、最も長く国家元首を務める人物となる。

首都・北京の人民大会堂ではこの日、形式的な投票が行われ、習氏がさらに5年間国家主席を務めることが決まった。

習氏が満票となる2952票を獲得すると、会場は拍手に包まれた。

習氏は昨秋の中国共産党大会で党総書記として異例の3期目続投を決めており、国家主席再選はほぼ形式的な手続きになると見られていた。

中国では国家主席はおおむね儀礼的な肩書にとどまり、真の権力は党首や軍トップの地位にある。習氏は昨年10月の共産党大会で、この二つの重要役職に再任されている。

ただ、国家主席に再選されたことで、習政権の次の10年に向けた移行が正式に完了した形だ。

中国では国家主席以外にも、中央政府に当たる国務院などで幅広い指導部の入れ替えが進んでおり、習氏による権力掌握は一段と強化されている。

11日には習氏が最も信頼を寄せる側近の一人、李強(リーチアン)氏が首相に選出される見通しだ。

従来、首相職は経済のかじ取りを担う要職だったが、習氏はほぼ全ての意思決定を自らの手で行っており、首相の力はここ10年で大きく損なわれた。

10日の全人代では、趙楽際(チャオローチー)氏を全人代常務委員長に、韓正(ハンチョン)氏を国家副主席に充てるなどの重要人事も承認された。

新たに選出された指導者は全員、人民大会堂で中国憲法への忠誠を誓った。

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