上院選の野党候補者、選挙間近に銃撃され死亡 ナイジェリア南東部

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オイボ・チュクウ氏の選挙ポスター(写真右上)が掲げられたナイジェリア南東部エヌグ=23日/Stringer/Reuters

オイボ・チュクウ氏の選挙ポスター(写真右上)が掲げられたナイジェリア南東部エヌグ=23日/Stringer/Reuters

(CNN) 総選挙を間近に控えたナイジェリアで、上院選に出馬した野党労働党の候補者が殺害され、警察が犯人の行方を捜索している。被害者は南東部エヌグ州で22日遅くに銃撃され、自身の選挙活動用車両の中で燃やされた。地元警察が23日に明らかにした。

暗殺されたのは政治家のオイボ・チュクウ氏とその側近1人。この側近は武器を所持していなかった。警察は犯人について、国内で違法組織とされる分離派IPOBとその軍事部門ESNの工作員らとみている。

チュクウ氏以外にも22日遅くには、人民民主党や全進歩会議といった政党のメンバーを狙った攻撃が相次いだ。警察は声明を出し、現在捜査が行われていると述べた。

これらの攻撃はナイジェリアの大統領選及び議会選挙の3日前に発生した。

労働党の大統領候補、ピーター・オビ氏は23日、同党の上院選候補者が残虐に殺害された知らせに衝撃と悲しみを覚えたとツイート。「ナイジェリア人は脅迫を受けることなく、自由に市民の義務を果たすべきだ」と述べた。

25日から投開票の始まる総選挙には、ナイジェリア国民9300万人以上が有権者登録を行っている。ただ治安への懸念がこれ以上なく高まる中、有権者が実際に投票所に足を運ぶかは不透明だ。

南東部のビアフラ州では分離独立を掲げる複数の武装組織がテロ活動を展開。何回にもわたって扇動のための暴力行為が繰り広げられてきた。他の地域でも、武装グループによる大規模な誘拐事件が発生している。ほとんどは身代金目的だという。

ナイジェリア独立国家選挙管理委員会(INEC)は、安全上の懸念から全国200カ所以上の投票所で投票を行わないことを明らかにしている。

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