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韓国外相、北朝鮮は「明確かつそこにある危機」 CNN EXCLUSIVE

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韓国外相、北朝鮮は「明確かつそこにある危機」 発射試験をうけ

韓国・ソウル(CNN) 韓国の朴振(パクチン)外相は22日、CNNの単独取材に答え、北朝鮮について、「明確かつそこにある危機だ」と語った。

朴氏は、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記が頻繁にミサイル発射試験を実施し、核兵器の使用を検討していると繰り返し警告していることについて、侵略の意思表示であり、対抗する唯一の手段は米国の「拡大抑止」だと述べた。

朴氏は「北朝鮮がしていることは完全な誤りだ。北朝鮮は核やミサイルの脅威をエスカレートさせ、朝鮮半島や北東アジアの平和と安定を脅かしている」と述べた。

北朝鮮はこの1週間だけでも、理論上は世界中のほぼすべての場所に対して攻撃を行える大陸間弾道ミサイル(ICBM)や、韓国全域を攻撃でき核の搭載が可能な長距離多連装ロケット砲の発射試験を行った。北朝鮮は2022年、過去最多となるミサイル発射試験を実施。CNNの集計ではミサイル発射試験は37日間におよんだ。

今月20日のロケット発射の後、金総書記の妹の金与正(キムヨジョン)氏は、米韓が合同軍事演習を中止しない限り、さらなるミサイル実験を行うと警告。太平洋を「我々の射撃場」にすると威嚇した。

朴氏は、こうした好戦的な姿勢は、韓国と米国の同盟関係を強化するだけだと語った。

朴氏は、米国の拡大抑止について、「北朝鮮の侵略から韓国を効果的に守る唯一の方法だ」と指摘。拡大抑止の強化には、演習や訓練だけではなく、「米国の戦略資産の効果的な配備」が必要だとの見方を示した。

22日には米韓の駆逐艦が海上自衛隊の艦船とともに朝鮮半島と日本の間の海域でミサイル防衛の演習を実施した。

朴氏は、北朝鮮との緊張緩和が早期に実現することはほとんど期待していないと語った。積極的な交渉は行われておらず、金総書記が自発的に核兵器を放棄することはないだろうとの見通しを示した。

朴氏は、話し合いが唯一の選択肢であることを金総書記に理解させる必要があるとし、「我々は、北朝鮮が交渉の席に戻る以外に選択肢がないような環境を作り出す必要がある」と述べた。

朴氏は経験から、金総書記は相手の弱さを感じ取ると交渉に応じないことが分かっていたと述べ、トランプ前政権時の交渉の失敗に言及した。

朴氏は、北朝鮮は弱みを見せるとつけ込もうとするので、「防衛と抑止力を通じて北朝鮮と対話するための準備を行う必要がある」と語った。

朴氏は、韓国の安全保障上の課題が朝鮮半島だけではなく、遠く離れた台湾海峡にも及んでいるとの認識を示した。

朴氏は「台湾海峡の平和と安定は朝鮮半島の平和と安定に不可欠であり、地域全体の安全と繁栄に欠かせない」と述べた。

中国共産党は数カ月にわたり、台湾に圧力を加えている。中国は台湾を領土の一部とみており、習近平(シーチンピン)国家主席は、台湾統一のためには、武力行使を放棄しない姿勢を示している。

朴氏は、こうした状況が韓国に対して直接の影響を及ぼす可能性があると述べた。

朴氏は「我々は武力による一方的な現状変更に反対する」とし、台湾海峡で何かが起きても、朝鮮半島の平和と安定が維持されるようにしなければならないと語った。

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