韓国の裁判所、健保で同性カップルの扶養関係認める

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韓国の高等裁判所が、同性カップルに男女の夫婦と同じ扶養関係を認める判断を下した/Jung Yeon-Je/AFP/Getty Images

韓国の高等裁判所が、同性カップルに男女の夫婦と同じ扶養関係を認める判断を下した/Jung Yeon-Je/AFP/Getty Images

(CNN) 韓国の高等裁判所は21日、同性カップルに男女の夫婦と同じ健康保険上の扶養関係を認める判断を下した。

原告の男性は国民健康保険公団(NHIS)にいったん「配偶者の被扶養者」と登録されたが、同性カップルと判明した後で登録を取り消され、保険料を課された。

これは差別だとして、2021年にパートナーの男性とともにNHISを訴えた。第一審では訴えを退けられて、上訴していた。

今度はNHISが2週間以内に上訴できる。

男性は21日、「最初の裁判では負けたが、私たちの愛は勝った、今もこれからも勝つと言った。それがきょう、ますますはっきりした」「この判断を通して、私たちや国内の性的少数者たちが直面する不平等を世界にもっと知ってもらえる」と話した。

高裁の判断は、韓国で初めて同性カップルの法的権利を認めた例として、世界各国の性的少数者団体や支援団体に歓迎されている。

国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルの東アジア調査員、ボラム・ジャン氏も「韓国を結婚の平等に近付け、偏見は克服できるという希望を示した」と評価。ただし、同国では今も差別禁止法が成立していないと指摘した。

韓国では、男性同士の性行為に最大2年の禁錮刑を科す軍刑法も批判の的になっている。これは同性愛者の「魔女狩り」とも呼ばれ、今までに数十人が逮捕されている。

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