中国外交トップがロシア訪問 ウクライナ侵攻から1年迎える中

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中国の外交部門を率いる王毅(ワンイー)共産党政治局員がロシアを訪問した/Johannes Simon/Getty Images

中国の外交部門を率いる王毅(ワンイー)共産党政治局員がロシアを訪問した/Johannes Simon/Getty Images

香港(CNN) 中国の外交部門を率いる王毅(ワンイー)共産党政治局員が21日、ロシアの首都モスクワに到着した。ロシア国営メディアが報じた。ロシアによるウクライナへの全面侵攻がおよそ1年前に始まって以降、中国からこの地位の幹部がロシアを訪問するのは初めて。

王氏は先月、外相から外交部門トップに昇格した。今回の外遊では8日間の日程でフランス、イタリア、ハンガリーを訪れ、ドイツでのミュンヘン安全保障会議にも出席した。

ロシアではラブロフ外相と22日に会談する予定。国営タス通信がロシア外務省の話として報じた。中国、ロシア共に王氏がプーチン大統領と会談するかどうかは明言していないが、ロシアのぺスコフ大統領報道官は20日、そうした会談の予定も「排除していない」と述べていた。

王氏の訪問に先駆け、米国のバイデン大統領は20日にウクライナを電撃訪問。ロシアに侵攻される同国を欧州の同盟国と共に支援する姿勢を表明した。

中国の指導部は今回の紛争に関して中立の立場を主張しているが、ロシアの侵攻に対する非難は拒否。両国の通商関係はむしろ拡充しており、合同軍事演習も継続している。

最近の欧州歴訪では、王氏が和平と交渉とを擁護する中国の姿勢を打ち出したものの、西側の指導者らからはこうした発表に懐疑的な見方も出ている。

米国のブリンケン国務長官は19日、米CBSとのインタビューで懸念を表明。中国政府がロシア政府との連携強化を検討し、ロシア軍が新たな攻勢を準備するに当たり「極めて破壊力の大きい支援」を供給する恐れがあるとの認識を示した。

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