ロシア、核弾頭数の上限を引き続き順守 新STARTの履行停止も

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(CNN) ロシア外務省は21日、米国との間で核兵器の削減を約束した「新戦略兵器削減条約(新START)」のもとで定められた核弾頭数の上限を順守すると明らかにした。ロシアのプーチン大統領は同日、連邦議会での年次教書演説で新STARTの履行停止を表明していた。

ロシア外務省はプーチン氏の発表からわずか数時間後、ウェブサイトに掲載した声明で、新STARTの履行停止は「撤回可能」だと述べた。

ロシア外務省は声明で「同時に、核ミサイル分野における十分な予測可能性と安定性を維持するために、ロシアは責任あるアプローチを取り、条約のライフサイクルの中で規定されている戦略攻撃兵器の量的制限を引き続き厳格に順守する」と述べた。

「加えて、ロシアは、1988年にソ連と米国の間で結ばれた関連協定に基づき、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射について米国と通知し合うという取り決めを履行し続ける」としている。

新STARTでは、米国とロシアが保有できる核兵器の配備数に制限を設けている。同条約が最後に延長されたのは2021年初め。5年間延長されたが、両国はさらなる延長について交渉をすぐに始める必要がある。

同条約では、米国、ロシア双方が相手国の核関連施設の査察を行うことが認められているが、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)により査察は20年以降停止している。

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