シリア反体制派への支援搬送、最終承認待ち WHO

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(CNN) 世界保健機関(WHO)は12日、大地震の被害を受けたシリア北西部への支援物資の搬送について、最終的な承認を待っていると明らかにした。シリアでは長年にわたり内戦が続いており、反体制派が支配する北西部では、支援物資の搬入は困難に直面している。

WHOは、テドロス事務局長が早急に反体制派の支配地域を訪問することができるようになることを希望していると述べた。

テドロス氏やWHOの幹部らは11日、29万ドル(約3800万円)超の手術用器具などとともにシリア・アレッポに到着した。

WHOの同地域の緊急事態ディレクター、リック・ブレナン氏は12日、シリア首都ダマスカスで、記者団に対し、6日に大地震が発生して以降、シリア北西部への国境を越えた物資の搬入は行われていないと述べた。ブレナン氏によれば、シリア政府の承認は取り付けたものの、「反対側からの承認」を待っている状況だという

国連のマーティン・グリフィス緊急援助調整官は12日、ツイッターで、国連の支援物資を積んだトラックがシリア北西部に向かっていると述べ、トラックの画像も投稿した。グリフィス氏は、トルコ国境の積み替え施設からの輸送部隊の規模が拡大したことに勇気づけられたとしつつ、より迅速に援助を届けるために「より多くのアクセスポイントを開く」必要があると訴えた。

WHOによれば、地震の前でさえ、シリア政府が支配している地域で完全に稼働している医療機関は51%にとどまっており、約25~30%は部分的な稼働だという。シリア北西部について同様な情報は入手できていないとしながらも、稼働率は同程度の水準と推測されるという。

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