ロシア、運用可能な戦車の半数を喪失か 調査団体

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ロシアの戦車=2022年11月16日、ウクライナ・ヘルソン郊外/Valentyn Ogirenko/Reuters

ロシアの戦車=2022年11月16日、ウクライナ・ヘルソン郊外/Valentyn Ogirenko/Reuters

(CNN) ロシアはウクライナ戦争の開始以降、運用可能な戦車の半数を失った可能性があることが、調査団体の集めた情報から明らかになった。ロシア軍はプーチン大統領の掲げるウクライナ侵攻の目標の達成に苦慮している。

オープンソースのインテリジェンスサイト「オリックス」は昨年2月24日の侵攻開始以来、ウクライナでの軍装備品の損失に関する視覚的証拠を集めてきた。

オリックスは今週、ロシアの戦車1000両が戦争で失われたことを確認したと公表。これ以外に544両がウクライナ軍に奪取され、79両が損傷、65両が放棄されたと明らかにした。

オリックスのブログに寄稿する軍事専門家、ヤクブ・ヤノフスキ氏によると、オリックスが視覚的に確認できなかった損失は集計に含まれていない。ヤノフスキ氏の推計では、実際の損失は2000両近くに上る可能性があるという。

「ロシアが戦争を始めたとき、運用可能な戦車の数は3000両ほどだった。このため、ロシアは使用可能な戦車の半数を失った可能性が高い」(ヤノフスキ氏)

ロシアのウクライナ侵攻では戦車に大きな焦点が当たっている。ロシア、ウクライナの双方にとって、戦場での領土奪取には戦車が鍵になるとみられている。

オリックスの数字によると、戦車戦ではウクライナに軍配が上がる。オリックスの集計では、ウクライナがロシアから奪取した戦車は500両を超え、失った459両を補って余りある。

さらに、新たな戦車もウクライナに加わる予定だ。ウクライナは先月以降、ドイツや米英などの西側協力国から戦車供与の約束を受けている。

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