米印、国防とテクノロジーで連携強化へ 中国の脅威増大受け

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米アラスカ州の基地で合同訓練開始の式典に臨む米印両軍の兵士たち=21年10月撮影/Staff Sgt. Alex Skripnichuk/US Army

米アラスカ州の基地で合同訓練開始の式典に臨む米印両軍の兵士たち=21年10月撮影/Staff Sgt. Alex Skripnichuk/US Army

(CNN) 米国とインドは国防分野での連携の強化に乗り出す。複数の当局者が2日までに明らかにした。中国の存在感が日増しに高まる中、両国はかねて協力関係の構築に動いている。

連携強化の見通しが浮上するのに先駆け、米印両国の政府当局者や企業関係者はワシントンで2日間の会談を行っていた。そこでは軍事関連産業での協力やインド太平洋地域での作戦の調整に関して、一段と連携を強めることなどを話し合った。

ホワイトハウスの概況報告書によれば、会談の中心を占めたのはジェットエンジンと軍需物資の開発での協力だった。具体的には、米ゼネラル・エレクトリック(GE)によるインドでのジェットエンジン製造の申請について、米政府が審査の迅速化を検討する方針だという。これらのエンジンは、インドで現地生産される航空機に搭載する。

軍事作戦の分野では、米印両軍が海上警備や諜報(ちょうほう)、偵察能力などを増強する意向を固めた。

米国防総省のヒックス副長官はインド軍との連携構築について、米国の2022年版国防戦略の主要目的だと強調した。同戦略では中国を「拡大しつつあるマルチドメイン(複数領域)での脅威」と位置付けている。

昨年5月、バイデン米大統領とモディ印首相は東京で開かれた日米豪印戦略対話「QUAD(クアッド)」首脳会合の機会に、テクノロジー分野での共同構想を発表していた。これを受けて今回の会合では、米印両政府が人工知能(AI)、量子技術、高機能無線など様々な領域での国際協力の拡大に取り組む方針も示された。

このほか、インド国内での半導体及び次世代通信産業の発展に向けた支援、宇宙開発での協力強化についても合意を交わした。

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