17歳妻の首をはねた夫に禁錮8年2カ月、軽すぎると批判噴出 イラン

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被害者の女性は一時トルコに逃れていたが、父親の説得でイランに帰国していた/Provided by Masih Alinejad

被害者の女性は一時トルコに逃れていたが、父親の説得でイランに帰国していた/Provided by Masih Alinejad

(CNN) イランで17歳の女性が夫に首をはねられて殺害された事件で、夫に対して18日、8年2カ月の禁錮刑が言い渡された。政府系通信社が伝えた。この刑期をめぐり、あまりにも軽すぎるとして批判の声が噴出している。

事件は2022年2月、イラン西部のフゼスタン州で発生。国営イラン通信(IRNA)によると、夫のサジャド・ヘイダリ被告が州都アフワズで、笑みを浮かべながら妻の首を持ち歩く動画がネット上に出回った。

禁錮8年2カ月という刑期は非難の的になっている。同国の女性映画監督が頭部を覆うスカーフを外したとして罪に問われ、禁錮10年を言い渡されたことを指摘する声もあった。

イランの司法当局者は今回の判決について、ヘイダリ被告は殺人や暴行、公共秩序の破壊における監督責任に関して有罪を言い渡されたと説明。被害者の義理の兄にあたるもう1人の被告については殺人幇助(ほうじょ)の罪で有罪を言い渡されたと述べた。

ヘイダリ被告に死刑を言い渡さなかったのは、被害者の遺族が被告を許しているためだと司法当局者は述べ、この事件の私的な部分に関して執行猶予が認められたと説明している。

一方で、殺人の絡む監督責任に関して7年半の禁錮が、公的側面に関して8カ月の禁錮がそれぞれ言い渡されたと説明した。

IRNAはこの事件が最初に報じられた時点で、「名誉殺人」として伝えていた。

ファルス通信によれば、被害者の女性はいったんトルコに逃れたものの、4カ月後に自分の父親に説得されてイランに帰国していた。ヘイダリ被告と結婚させられたのは、この女性が12歳の時だった。

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