抗議デモ続くペルー、首都リマに警官数千人を配備

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アレキパの空港に向かうデモ参加者に催涙ガスを投げる機動隊=19日、ペルー/Diego Ramos/AFP/Getty Images

アレキパの空港に向かうデモ参加者に催涙ガスを投げる機動隊=19日、ペルー/Diego Ramos/AFP/Getty Images

(CNN) 全土で抗議デモが起きている南米ペルーの警察は19日、首都リマの警備に警察官数千人を動員した。数千人のデモ参加者が市の中心部に向かって行進したことを受けての措置だ。一方、南部の都市アレキパでは、激しい衝突が複数回発生した。

先月のカスティジョ前大統領の罷免(ひめん)をきっかけとする今回の抗議デモは、数週間経っても収束していない。政権の完全な入れ替えを求めるデモ参加者らは、生活状況や国内格差への不満に加え、死者の増加にも怒りを募らせている。

抗議デモの発生以降、治安部隊との衝突で少なくとも54人が死亡。治安当局を含む772人が負傷した。地元オンブズマン当局が19日に明らかにした。

アレキパの国際空港近くでは同日、デモ参加者らが警官に向かって「暗殺者」と叫び、石を投げた。空港はこの日の運航を停止。街の映像には、空港のフェンスを倒そうとするデモ参加者の様子が映っている。

アレキパの空港に立ち入ろうとフェンスを倒すデモ参加者ら/Diego Ramos/AFP/Getty Images
アレキパの空港に立ち入ろうとフェンスを倒すデモ参加者ら/Diego Ramos/AFP/Getty Images

リマでは政府の発した非常事態宣言を無視して、デモ行進が行われた。参加者らは新たに就任したボルアルテ大統領の辞任と速やかな総選挙の実施を求めた。

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