ノーベル賞受賞のジャーナリストが無罪に フィリピン

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ニュースサイト「ラップラー」の最高経営責任者(CEO)のマリア・レッサ氏=2022年12月、フィリピン首都マニラ/Jam Sta Rosa/AFP/Getty Images

ニュースサイト「ラップラー」の最高経営責任者(CEO)のマリア・レッサ氏=2022年12月、フィリピン首都マニラ/Jam Sta Rosa/AFP/Getty Images

(CNN) フィリピンの首都マニラの裁判所は18日、ニュースサイト「ラップラー」の最高経営責任者(CEO)のマリア・レッサ氏が脱税の罪に問われた裁判で、無罪の判決を下した。

レッサ氏はドゥテルテ前政権下の2018年に脱税の罪4件で起訴され、全面的に無罪を主張していた。

無罪を言い渡された後、裁判所の前で「事実は勝つ。真実は勝つ。正義は勝つ」と宣言した。また、訴追は政治的動機による権力の乱用で、ジャーナリストの仕事を妨害する意図があったと批判した。

同氏はかつてCNNの支局長を務め、12年にラップラーを設立した。同サイトはドゥテルテ前大統領に対する批判的な報道で注目を集めた。

フィリピンで言論の自由を守ろうと努めた功績により、21年にノーベル平和賞を受賞した。

かつてCNNとのインタビューで、「法の支配」がなければその先に待つのはファシズムだと指摘。権力の座にある者が文字通り人々の生死を選別することになると警告していた。

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