「我々は見捨てられた」 ソレダルのウクライナ軍兵士、厳しい状況語る

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ソレダルでの戦闘中に立ち上る煙を見つめるウクライナ軍兵士=11日/Libkos/AP

ソレダルでの戦闘中に立ち上る煙を見つめるウクライナ軍兵士=11日/Libkos/AP

(CNN) ウクライナ東部の激戦地ソレダルで戦うウクライナ軍兵士の男性が12日、CNNの取材に応じ、現地の厳しい状況を伝えた上で「我々は見捨てられた」との心境を吐露した。

CNNは安全上の理由からこの兵士の身元を明かさない。

この兵士は「我々は撤退しようとしたが、ロシア人は既にそこにいる。今日撤退命令が出なければ、引き上げる猶予はなくなりそうだ」と述べ、「撤退する予定だと告げられていたが、我々は今見捨てられた」と語った。

この男性によると、食料は尽き、水は残りわずか。弾薬はまだあるが、負傷兵がいるという。

「最後に退避があったのは3日前だった」「最後まで持ちこたえろとの命令を受けた。戦闘音から判断すると、近くにいた我々の部隊は撤退したか、撤退を命令された」

「我々はできる限り長く持ちこたえる。だが、誰でも疲労し、いつかは限界が来る。これほど長い期間、高い士気を保って耐えるのは不可能だ」

ロシアの民間軍事会社「ワグネル」はソレダル全域を掌握したと主張した。SNS「テレグラム」に投稿されCNNが位置を確認した動画には、ソレダル北端にいるワグネルの部隊が映っている。

一方、ウクライナの第46独立空中強襲旅団は12日、ソレダルで「反撃中」だと主張。「ここ数日後退していたが、わずかながら前進した」「鉄道の駅や鉱山は我々のものだ。支援を待っている。ソレダルはウクライナの町だ」と述べた。

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