アフガン支援の3団体が活動を中断、タリバンの女性就労禁止受け

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タリバンの女性職員の勤務禁止の方針を受けて、3つの支援団体が活動を休止した/Daniel Leal/AFP/Getty Images

タリバンの女性職員の勤務禁止の方針を受けて、3つの支援団体が活動を休止した/Daniel Leal/AFP/Getty Images

(CNN) 国際人道支援の3団体が25日、アフガニスタン国内での活動を一時的に停止する方針を発表した。イスラム主義勢力タリバンが、非政府組織(NGO)の女性職員の勤務を禁止したことを受けた措置。

セーブ・ザ・チルドレン、ノルウェー難民問題評議会、ケア・インターナショナルの3団体は25日、共同声明を発表し、女性職員がいなければ、子どもや女性、男性に対する効果的な支援活動はできないと指摘。「我々の責務を推進する女性なしでは、2021年8月以来、支援を必要としていた何百万ものアフガニスタン人に共同で手を差し伸べることはできなかった。今回の措置は、命を救う支援活動だけでなく、とてつもない経済危機のさなかにおいて、何千人もの雇用に影響を与える」とした。

その上で、「我々のプログラムは中断し、男性と女性がアフガニスタンで平等に救命支援を継続できることを要求する」と訴えた。

国連児童基金(ユニセフ)は今回の措置について、「少女と女性の権利のはなはだしい後退であり、子どもたちの健康、栄養、教育サービスの展開に広範な影響を及ぼす」と指摘。米国のアントニー・ブリンケン国務長官も非難のコメントをツイッターに投稿した。

これに対してタリバンの広報は25日、アフガニスタンの国内問題に米国が干渉すべきではないと述べ、「アフガニスタンで活動する組織は、わが国の法規制に従う必要がある」とツイートした。

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