中国、コロナ巡り「大混乱」 香港に台湾、豪州でも医薬品をパニック買い

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上海の薬局の前に並ぶ顧客=20日/Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images

上海の薬局の前に並ぶ顧客=20日/Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images

香港/台北(CNN) 新型コロナウイルスの前例のない感染拡大を引き金に、中国で広範囲にわたる医薬品不足が発生している。人々は解熱剤や鎮痛薬の購入に走り、インフルエンザに似た症状を緩和しようとしている。

こうした医薬品のパニック買いは中国本土にとどまらず、香港、マカオ、台湾、さらにはオーストラリアでも起きており、一部の薬局では販売制限を余儀なくされた。果物の缶詰など、民間療法に用いる食品までも飛ぶような売れ行きだという。

香港の保健担当責任者は人々に対し、風邪薬の買いだめをやめるよう呼び掛け、「過剰に反応しない」よう求めた。

中国は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)開始以降最悪の感染拡大に苦慮している。野村グループの複数のアナリストは、現状を「全国的な大混乱」と分析する。

19日には保健当局が7日のコロナ規制緩和後初となるコロナ関連死者を発表。これまで報告されている死者数はわずかだが、ソーシャルメディアの投稿では北京市内の葬儀場の需要が急増していることや、病院及び発熱外来に長蛇の列ができている状況などが指摘されている。

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