ウクライナの子どもの心身、「深刻なリスクに直面」 ユニセフ

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ミサイルの被害を受けた住宅の外でブランコに乗る子ども=2月25日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)/Pierre Crom/Getty Images

ミサイルの被害を受けた住宅の外でブランコに乗る子ども=2月25日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)/Pierre Crom/Getty Images

(CNN) 国連児童基金(UNICEF=ユニセフ)は14日、ウクライナの重要なインフラへのロシア軍の攻撃により、ウクライナの「ほぼ全ての子ども」の心身の健康が深刻なリスクにさらされていると警告した。

ロシアがウクライナに侵攻して間もなく10カ月になり、気温が下がり続ける中、住民は電気や暖房、水などを常時利用できない状態に置かれている。ユニセフの声明によれば、約700万人の子どもが寒さに直面しているだけでなく、教育や医療福祉を受けられていない。

ユニセフのラッセル事務局長は「何百万という子どもがつかの間の安息が果たしてやって来るのかわからないまま、寒く暗い中で身を寄せ合いながら厳しい冬を過ごしている」と述べた。

さらに「いてつくような環境による差し迫った脅威だけでなく、子どもは学んだり友人や家族とつながったりすることができず、身体的そして精神的に深刻なリスクにさらされている」と指摘した。

ユニセフによると、破壊された医療施設は重要なサービスを提供できない可能性がある。水道システムが機能していないため「肺炎、季節性インフルエンザ、水系感染症、新型コロナウイルス感染症のただでさえ極めて高いリスクがさらに高まっている」という。

さらに、ユニセフは「寒い冬は、差し迫ったメンタルヘルス危機にすでに直面している子どもの心理社会的な状況を悪化させる可能性が高い」とし、推定150万人の子どもがうつ、不安、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの危険にさらされていると指摘した。

現在、120万人の子どもを含む650万人が国内で避難生活を強いられており、「特に深刻な」状況にあるという。

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