アルジャジーラ、記者射殺事件で国際刑事裁判所に情報送付

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イスラエル軍による作戦を取材していた記者が射殺された事件をめぐり、アルジャジーラは事件の情報を国際刑事裁判所(ICC)に送付した/Mussa Qawasma/Reuters/File

イスラエル軍による作戦を取材していた記者が射殺された事件をめぐり、アルジャジーラは事件の情報を国際刑事裁判所(ICC)に送付した/Mussa Qawasma/Reuters/File

エルサレム(CNN) 中東の衛星放送局アルジャジーラは6日、パレスチナ自治区でイスラエル軍による急襲作戦を取材していた女性記者が射殺された事件の情報を、国際刑事裁判所(ICC)に送付したことを明らかにした。

アルジャジーラは声明で、局内の法務チームが事件を詳しく調べた結果、複数の目撃証言やビデオの分析などに基づく新たな証拠が見つかり、イスラエル軍が直接記者らを狙って銃撃したことが明らかになったと主張した。

さらに、記者殺害はアルジャジーラの口を封じようとする作戦の一部だったことを示す証拠があると述べた。

これに対してイスラエルのラピド首相は、外部機関による軍兵士の捜査は一切認めないとの立場を改めて強調。「だれからであろうと、戦争の倫理について説教は受け付けない。アルジャジーラからなどもってのほかだ」と反発を示した。

米国務省のプライス報道官も6日の会見で、事件のICC付託には反対だと言明。米国はICCがパレスチナ情勢について捜査すべきでないとの立場を堅持すると述べた。

ICCは同日、アルジャジーラからの情報を受理したことを確認した。個人や集団が犯罪と考える情報をICCの検察に提出するのは自由だとしたうえで、ICCには受け取った情報の秘密を保持する義務があると指摘した。

イスラエル軍は9月、記者がイスラエル軍からの銃撃で死亡した可能性を認める一方、パレスチナ武装勢力との銃撃戦で戦闘員を狙った際の誤射だったと主張し、兵士らを訴追する予定はないと言明した。

CNNは事件後の調査で、無差別の発砲ではなかったこと、現場にパレスチナ戦闘員はいなかったことを示す証拠を発見していた。

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