ロシア、ダミー弾頭搭載のミサイル発射 防空網の消耗狙いか

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ミサイルの破片を指して説明するウクライナ軍研究部門のミコラ・ダニリウク氏/Viacheslav Ratynskyi/Reuters

ミサイルの破片を指して説明するウクライナ軍研究部門のミコラ・ダニリウク氏/Viacheslav Ratynskyi/Reuters

(CNN) ウクライナ軍は3日までに、ロシアが核能力を持つミサイルに非爆発性の弾頭を搭載して使用していることを明らかにした。ウクライナの防空網を消耗させる狙いがあるという。

ウクライナ軍研究部門の代表者、ミコラ・ダニリウク氏が1日の記者会見で明らかにした。会見会場では、ウクライナ側がロシアのKh55巡航ミサイルだとするミサイルの破片も提示された。

ダニリウク氏は「こうしたミサイルの使用には、ウクライナの防空システムの注意をそらして消耗させる意図がある」と指摘。インフラ施設や住宅地を狙う攻撃にはより現代的なミサイルが通常使われているとも述べた。

また、壇上に置かれたミサイルの破片を指しながら「弾頭のないミサイルでも運動エネルギーと燃料ゆえに大きな脅威になる。これはKh55が住居ビルに与えた衝撃から明らかだ」と説明した。

ダニリウク氏によると、このKh55ミサイルを調べたところ、異常な水準の放射能は検出されず、核関連の物質との接触がなかったことを示しているという。

英国防省は先月26日の定例情報報告で、ロシアは老朽化した核巡航ミサイルから核弾頭を取り外して発射している可能性が高いと指摘。ロシアの長距離ミサイル在庫の枯渇具合を浮き彫りにするものだとの見方を示していた。

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