英王室関係者が辞任、黒人の慈善団体CEOに「本当はどこから来たのか」

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「シスター・スペース」のヌゴジ・フラニ最高経営責任者(CEO)/Ken McKay/ITV/Shutterstock

「シスター・スペース」のヌゴジ・フラニ最高経営責任者(CEO)/Ken McKay/ITV/Shutterstock

(CNN) 11月29日に開かれた英王室関係の会合で、慈善団体創設者の黒人女性が王室の名誉メンバーから、本当に英国民なのかと尋ねられる出来事があった。この名誉メンバーは王室の役職を辞任して謝罪した。

会合には慈善団体「シスター・スペース」のヌゴジ・フラニ最高経営責任者(CEO)がゲストとして参加していた。シスター・スペースは虐待被害に遭ったアフリカ系やカリブ系の女性に専門的なサービスを提供している。

フラニ氏が29日夜、カミラ王妃主催の家庭内暴力に関する会合に参加していたところ、王室スタッフの一人から一連の質問を浴びせられた。質問の内容について王室は「容認できず非常に遺憾」としている。

フラニ氏によると、この人物はフラニ氏の先祖について執ように尋ね、フラニ氏が英国民であること認めようとしなかった。

シスター・スペースがツイッターで30日に公開した大まかな記録によると、フラニ氏が自分は英国生まれだと明言した後も、この人物は「本当はどこから来たのか」「一族の出身地はどこか」「最初にこの国に来たのはいつか」といった質問を続けたという。

フラニ氏がロンドンのハックニー区出身だと答えると、この人物はなおも「いや、アフリカのどの地域の出身なのか」と尋ねたとされる。

英王室は今回の件に関わった王室メンバーの名前を公表していない。30日の発表では、この人物が謝罪して「名誉役職を即時辞任した」とした。

英メディアによると、この人物はエリザベス女王の侍女を60年あまり務め、ウィリアム皇太子の洗礼にも立ち会ったスーザン・ハッシー夫人とされる。

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