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ロシア、ヘルソン撤退の発表延期か 米中間選挙への影響見据え CNN EXCLUSIVE

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解放されたヘルソン市で、ロシアによる占領の時期に掲げられていた看板をはがす人/Bulent Kilic/AFP/Getty Images

解放されたヘルソン市で、ロシアによる占領の時期に掲げられていた看板をはがす人/Bulent Kilic/AFP/Getty Images

(CNN) ロシア軍が今月初旬に発表したウクライナ南部ヘルソン州のドニプロ川西岸からの撤収で、バイデン米大統領に政治的な勝利の材料を与えることを避けるためロシアが撤退宣言を米中間選挙の終了後まで待った可能性があることが19日までにわかった。

この内容を示す米諜報(ちょうほう)に通じている関係者4人が明らかにした。米中間選挙の投開票は今月8日で、ロシア軍の州都ヘルソンを含む西岸からの退却発表は9日だった。

1人の関係筋によると、複数のロシア政府高官は軍撤収の発表日時を決める検討作業で米中間選挙を要因の一つと位置づけていた。CNNの取材に応じた別の関係筋によると、中間選挙後まで待つことは終始、事前に想定されていた条件の一つととらえられていたという。

ただ、複数の米政府当局者はドニプロ川西岸からのロシア軍の引き揚げの時期などを決める上で中間選挙は決して唯一の要因ではなかったと指摘。

軍事アナリストらは、ロシアがウクライナで取り得る軍事作戦の選択肢はもはや乏しく、撤退は数週間にわたって準備されていたとも説明。米政府当局者の間ではロシアが撤収をいつ正式に認めるのかの問題意識が広まっていたという。

今回の諜報は、ロシアが米国の政治に影響力を及ぼすことへの関心を引き続き抱いていることを示す材料ともなっている。しかし、関係筋は、ロシアは軍退却に関する発表が中間選挙の結果に実際にもたらすであろう効果について見誤っていたとも分析した。

中間選挙では、与党・民主党の善戦、野党・共和党の伸び悩みが目立っていた。

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