ウクライナ首都近郊イルピン、再建工事が始まる

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ロシア軍の進軍を食い止めるために破壊された橋の再建工事が始まった/Paula Bronstein/Getty Images

ロシア軍の進軍を食い止めるために破壊された橋の再建工事が始まった/Paula Bronstein/Getty Images

(CNN) ロシアによるウクライナ侵攻で荒廃したウクライナ・イルピンの街で再建工事が始まった。

イルピンはウクライナ首都キーウ(キエフ)の近郊に位置し、ロシア軍が侵攻当初キーウに接近しようとした際に激しい戦闘に見舞われた。

街では住民が再建のために走り回っている。CNN取材班が出会った住民のオレクサンダーさんは、8カ月前、住んでいた建物がどのような状態だったのかを示す写真を見せた。ほぼすべての窓が吹き飛ばされていた。オレクサンダーさんによれば、現在は暖房も含めてすべてが稼働している。

気温が下がり始め、計画停電も続いていることから、冬との競争となっている。

住民のタチアナさんによれば、ロシア軍の占領下にあった10日間は地下室に隠れて過ごした。ロシアの戦車が住宅から数分の距離にいるという友人からの電話がつながり、避難を決めたという。

タチアナさんは友人からの電話がつながったのは「奇跡」だったと振り返った。「両親を連れてきた。車があった。あれが避難する唯一の機会だった」

タチアナさんの住宅は激しく損傷したが、修理が終わり、再び入居できるようになったことを誇りに思っているという。

国連児童基金(ユニセフ)の施設では、別の種類の復興への取り組みが行われている。救援活動の支援者は子どもや親たちに焦点を当て、言葉では言い表すことのできないトラウマを乗り越えることができるよう手助けしている。

心理学の専門家によれば、長引くトラウマは、言語障害や自傷行為などさまざまな形で表れる。

治療は遊びや図画工作、セラピーなどを通じて行われる。

ボランティアのアニメーターは、子どもたちが段々と殻を破り、再びつながりを築くことに気づくと語った。支援者ら自身も癒やされるとし、ブチャでの占領を経験したが、現在の環境は、よりリラックスできて、非常に気に入っていると語った。

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