ロシア軍、戦術核兵器の使用を議論か

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コントロールセンターで会議を行うショイグ国防相ら=1日、ロシア首都モスクワ/Russian Defence Ministry/Reuters

コントロールセンターで会議を行うショイグ国防相ら=1日、ロシア首都モスクワ/Russian Defence Ministry/Reuters

(CNN) ロシア軍幹部が、ウクライナで戦術核兵器をどのように、そして、どういう条件で使用するかを議論したことがわかった。米国の情報評価書を読んだ複数の情報筋がCNNに明らかにした。

情報筋はCNNに対し、米国家情報会議(NIC)による今回の評価書について、機密性の高いものではなく、生の情報というより分析だと語った。そのため、一部当局者は、評価書に書かれている会話は文脈から切り取られた可能性があり、必ずしもロシアが核兵器の使用を準備していることを示してはいないと考えている。

当局者によれば、米国はロシアのプーチン大統領が核兵器使用という思い切った手段を取ることを決定した兆候を確認していないほか、プーチン氏はNICの情報評価書にある議論に関与していないと考えられるという。

米政権内にはこの評価書を見て懸念を示した者もいる。なぜなら、評価書では、ロシア軍の上級将校たちがウクライナでの損失に不満を募らせていることが明らかになったからだ。不満は自暴自棄になりかねないと一部の当局者は懸念している。ロシアが一方的に宣言したウクライナ東部の「併合」は、そうした領土を守るためにロシアがより極端な手段に走ることを意味するかどうかという疑問もある。

米国はウクライナ南部ヘルソン市周辺のロシア軍の動きにも注目している。ヘルソンはウクライナ軍が奪還しようとしている都市だ。ここ数週間、ロシア当局は同市からの避難を命じている。

米国は、ウクライナが、ロシア軍を屈辱的な敗北という形で撃退すれば、プーチン氏が戦術核に頼るきっかけになるのではないかと懸念している。情報評価書ではこのようなシナリオが想定されているものの、当局者はヘルソンが唯一の焦点ではないと強調した。

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