電力供給の復旧には2〜3週間 キーウ市長

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停電のため暗くなったガソリンスタンド=28日、ウクライナ首都キーウ/Paula Bronstein/Getty Images

停電のため暗くなったガソリンスタンド=28日、ウクライナ首都キーウ/Paula Bronstein/Getty Images

(CNN) ウクライナの首都キーウ(キエフ)のクリチコ市長は30日までに、ロシア軍の攻撃で破損した電力供給システムの修理には少なくとも2~3週間要するとの見方を示した。

SNS上で28日に表明したもので、首都では同日、緊急の給電制限が実施された。市長は、電力企業ウクレネルゴの専門家たちは重要なインフラ施設の修復は2~3週間内の完了を期待していると説明した。

市内の全地区への電力供給量は大幅な電力不足を受け、28日の時点で一時的に20~50%の範囲で削減されていると指摘。市民や企業に対しより深刻な停電に襲われる事態を回避するため電力消費を減らすよう訴えた。

停電の時間帯などは予想できない状態にあり、コンピューターや携帯電話は可能な時に充電を済ませる対応を強いられている。高層の集合住宅ビルが多く集まる地区の一部エレベーターには緊急事態の発生をにらみ必要な物資などが入った箱も備えられている。

停電時での車の運転の危険度は高まっており、地元警察によると交通事故の発生は25%増えたという。電気を失った店舗は閉店に追い込まれ、一部のレストランは電力供給が削減された際に提供できる食事と飲み物の「停電メニュー」を宣伝し始めた。

住民が自宅での暖房を確保できるようウクライナ政府は薪(まき)を売るオンラインショップも開設した。

ロシア軍はここ数週間、ウクライナの電力や暖房関連インフラへの波状攻撃を仕掛けている。この中で多くのウクライナ国民は極度に困難な生活環境に直面するであろう冬場の到来へ向けて、自宅の修理や暖を取るのに必要な十分な燃料確保を急いでいる。

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