ミャンマー少数民族の記念行事に国軍の空爆、50人死亡か

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ミャンマー北部カチン州で、少数民族カチン族のイベントが国軍の空爆を受けた/Mapbox

ミャンマー北部カチン州で、少数民族カチン族のイベントが国軍の空爆を受けた/Mapbox

(CNN) ミャンマー北部カチン州で23日、少数民族カチン族のイベントが国軍の空爆を受け、数十人が死亡した。

カチン族の武装勢力「カチン独立軍」(KIA)の政治部門「カチン独立機構」(KIO)によると、被害者はKIO設立62周年を記念したイベントに出席していた。

KIOによると、男女約50人が死亡したが、今のところ子どもの死者は確認されていない。負傷者は54人で、その多くはやけどや爆弾の破片でけがを負ったという。

CNNはKIOが報告した死者数について独自に確認できていない。

在米のカチン族団体「カチン同盟」は、死者の中にカチン族の芸術家や地域の長老、KIOの指導者らも含まれていたと指摘。現地ではインターネット通信が遮断されているため家族が情報を得られず、負傷者らの診療が妨害されているとの報告もあるとして懸念を示した。

ミャンマーでは昨年2月の軍事クーデター以降、人権状況が悪化している。軍事政権に反対する民主派の「国民統一政府」(NUG)は24日の声明で、空爆は国軍による意図的な大量殺りくだと非難。国際人道法に違反するとして、国際社会と国連に緊急対応措置を呼び掛けた。

国連は24日の声明で、非武装の市民に対する国軍の「過剰で偏った」武力行使は容認できないと表明した。

米国と英仏など欧州諸国やオーストラリア、カナダの大使は同日、国軍の責任を問う共同声明を出した。

国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は、国際社会が有効に対応できていないとして、来月開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議での行動を呼び掛けた。

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