習近平総書記、異例の3期目 側近で固めて権力掌握

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22日、閉幕する中国共産党大会に出席した習近平総書記(前列中央)/Ju Peng/Xinhua via Getty Images

22日、閉幕する中国共産党大会に出席した習近平総書記(前列中央)/Ju Peng/Xinhua via Getty Images

(CNN) 習近平(シーチンピン)総書記が正式に3期目続投を決め、権力を掌握した。習氏は中国共産党の新たな指導部を側近で固めた。

習氏は23日、党最高指導部の政治局常務委員のメンバー6人を発表した。発表されたのは、李強(リーチアン)、趙楽際(チャオローチー)、王滬寧(ワンフーニン)、蔡奇(ツァイチー)、丁薛祥(ティンシュエシアン)、李希(リーシー)の6氏。5年ぶりとなる中国共産党大会は22日に閉幕していた。

習氏の側近で固められた指導部によって、習氏が慣例を破って3期目入りしただけでなく、ここ数十年で見られなかったほど党のトップに権力を集中させたということが明らかになった。

習氏は党政治局のメンバー24人も発表した。少なくとも25年ぶりに一人も女性が入らず、共産党上層部には女性の代表が少ないことが浮き彫りとなった。

政治局常務委員に新たに加わった、李強、蔡奇、丁薛祥、李希の4氏はいずれも、習氏にとって長年の側近や部下だった人物だ。新体制は、習氏が党内の分裂を最小限に抑えながら3期目を迎えるための道筋をつけるものであると同時に、現在の中国の政界では習氏に対する関係の近さが何よりも重要であることを示している。

体制の刷新によって、李克強(リーコーチアン)首相や汪洋(ワンヤン)・全国政治協商会議主席といった習氏と近くない主要人物が姿を消した。李氏と汪氏はいずれも、党の非公式な引退の年齢制限である68歳よりも1歳若いにもかかわらず引退となる。習氏は69歳で年齢制限を1歳上回っている。

新体制では、胡春華副首相(59)の不在も目を引いた。かつてはトップ候補ともみられていたが、今回は24人体制の党政治局にも名前がなかった。

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