港湾都市オデーサの世界遺産登録、公式に要請 ウクライナ

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G7のテレビ会議で演説するウクライナのゼレンスキー大統領=11日、ウクライナ/Ukrainian Presidential Press Office/AP

G7のテレビ会議で演説するウクライナのゼレンスキー大統領=11日、ウクライナ/Ukrainian Presidential Press Office/AP

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、同国の歴史的な港湾都市オデーサについて、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録するよう公式に要請した。

ゼレンスキー氏は、2月24日以降の戦争で、ロシア軍がウクライナで行った攻撃によって損傷した文化遺産や文化施設、宗教建築は計540点に上ると明らかにした。

ゼレンスキー氏は、ユネスコ執行理事会の58カ国へ向けた事前録画された演説を通じ、「我々は、共通の歴史、共通の文化、共通の遺産の破壊に世界が目をつぶることはないという明確なメッセージを送らなければならない」と訴えた。

ゼレンスキー氏はそうした取り組みの一環として、美しく、黒海の重要な港であり、さまざまな国々の数百万人もの人々の文化の源泉であるオデーサを保護すべきだと述べた。

ゼレンスキー氏によれば、オデーサはウクライナの他の全ての都市と同様にロシア軍の攻撃の標的となっているという。

ゼレンスキー氏はまた、ロシアをユニセフから追放するよう求めた。テロ国家には、文化や自然の遺産を保護するための主要機関に籍を置く権利はないとした。

ユネスコは声明で、ウクライナからの公式の登録申請を受け取ったと明らかにした。諮問機関の検討を経て、21カ国で構成される世界遺産委員会の次回会合で登録を行うかどうか協議するという。

法律の観点でいえば、オデーサの歴史地区が世界遺産に登録されることで、1972年に採択された世界遺産条約に基づく保護区域が設定されることになる。

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