中国軍による領空侵犯、「第1撃とみなす」 台湾国防部長

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中国軍機が最も台湾に近い地点の一つ、福建省平潭島上空を飛ぶ=8月5日/Hector Retamal/AFP/Getty Images

中国軍機が最も台湾に近い地点の一つ、福建省平潭島上空を飛ぶ=8月5日/Hector Retamal/AFP/Getty Images

香港(CNN) 台湾の邱国正(チウクオチョン)国防部長(国防相)は5日、台湾の領空に侵入する中国の戦闘機や無人機(ドローン)を「第1撃」とみなすと警告した。中国の軍事的圧力に直面する台湾は防衛強化を図っている。

中国の最近の強硬姿勢がもたらす脅威について議会で説明した際に述べた。中国は台湾周辺で軍用機やドローンを飛行させている。

邱氏は今回、人民解放軍機が台湾の領域の境界を侵犯した場合にどう対応するかについては明言しなかった。境界は台湾本島の海岸から12カイリ(約22キロ)となる。

邱氏によると、台湾国防部は以前、台湾側が先制攻撃することはないとしていたが、これは中国が最初に砲弾やミサイルを発射しない限り、台湾側から攻撃は行わないという意味だった。

だが、中国がドローンなどを使用するなか、定義が明らかに変化したという。今後は「飛行物体の(台湾領空への)いかなる進入も第1撃とみなす」としている。

台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統は今年、中国の「ドローンによる嫌がらせ」を含むグレーゾーン戦術に対し、台湾軍は「必要かつ強力な対抗措置を適切に講じる」と述べていた。

台湾は中国沿岸から177キロ足らずの距離に位置する。70年以上にわたり中国とは別個の政府によって統治されており、中国共産党が実効支配したことは一度もないが、中国共産党は台湾の領有権を主張している。

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