台湾で飼育のパンダ、脳障害で生命の危機 中国に支援要請

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MRI検査を受けるジャイアントパンダのトゥアン・トゥアン=18日、国立台湾大学動物医院/From Taipei Zoo

MRI検査を受けるジャイアントパンダのトゥアン・トゥアン=18日、国立台湾大学動物医院/From Taipei Zoo

(CNN) 中国の名高い「パンダ外交」が試されている。台湾で1頭のパンダが脳障害に倒れ、命の危険にさらされているためだ。

台北動物園は29日、CNNの取材に答え、中国の専門家に支援を要請したと説明。飼育しているジャイアントパンダの「トゥアン・トゥアン」の治療に向けて協力を仰いだとした。トゥアン・トゥアンはMRI(磁気共鳴断層撮影)検査の結果、脳に障害を負っていることが判明した。

異常行動や食欲の減退がみられたトゥアン・トゥアンは先月下旬、3分間の発作にも見舞われていた。

ただ動物園側の要請を受け、微妙な外交上の綱渡りが行われる可能性が出ている。台湾と中国との関係はペロシ米下院議長の先月の訪台以降急激に悪化。中台の動物好きは現在、中国が動物園側の要請にどう応じるのか固唾(かたず)を飲んで見守っている。

トゥアン・トゥアンは2008年、つがいのユアン・ユアンと共に中国から台湾へ贈られた。中国政府の善意を示すこうした慣行は、長年にわたり「パンダ外交」の名で知られている。

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