夫婦間のレイプをレイプと定義、24週までの中絶認める 印最高裁

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インドの最高裁が夫婦間のレイプをレイプと定義し24週までの中絶を認めた/B Mathur/Reuters

インドの最高裁が夫婦間のレイプをレイプと定義し24週までの中絶を認めた/B Mathur/Reuters

(CNN) インドの最高裁は29日、夫婦間のレイプをレイプと定義する画期的な判断を下した。また婚姻の有無にかかわらず全ての女性に対し、妊娠から24週までの中絶の権利を認めた。

同国のPTI通信が報じた。

これらの見解は、1971年の中絶に関する法律の解釈の一環として出された。従来中絶の権利は、既婚女性やレイプ被害に遭った女性、あるいは母親の命に危険がある場合のみ、20週までの間に認められていた。

今回の裁定は夫による強制的な性行為を犯罪とするまでに至っていないものの、中絶は認めると明言。そうしたケースは性的暴行とみなされるとしたうえで、夫婦間のレイプをレイプの領域から除外するのは「法律上の擬制に過ぎない」と指摘した。

昨年、当該の法律には修正が加えられ、結婚している女性としていない女性の区別を一定の状況の下で撤廃。中絶可能な期限を24週まで延長することを認めていた。

29日の裁定により、安全かつ合法的な24週までの中絶を認める対象は「全ての女性」に拡大された。最高裁は従来の婚姻の有無による区別について、「憲法上維持できない」とした。

インドでは近年、性的暴行の頻発に対する抗議デモが全土で常態化。被害者は大半が女性や少女となっている。

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