カナダ史上最も強いハリケーンになるか、「フィオナ」接近で厳戒

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フィオナがカナダに上陸する際の風速の予想図/CNN Weather

フィオナがカナダに上陸する際の風速の予想図/CNN Weather

(CNN) カリブ海の島国で大きな被害を出した大型ハリケーン「フィオナ」がカナダ東部に接近している。同国を襲ったハリケーンとしては史上最も強い勢力に発達する恐れがあり、災害対策当局は22日、ノバスコシア州の全住民に備えを呼びかけた。

フィオナは5段階で上から3番目に強い「カテゴリー3」のハリケーンになってバミューダ諸島に接近し、勢力を保ったまま24日午前、カナダに到達する見通し。

カナダのハリケーンセンターの予報官は、フィオナの大きさや強さを考えると「カナダ版の(ハリケーン)サンディになり得る」と警告した。2012年に米国を襲ったサンディは、24州と東海岸全域で総額787億ドル(約11兆円)と推定される被害をもたらした。

フィオナは現地時間の22日午前の時点でノバスコシア州ハリファックスの約1900キロ南西を北上している。ハリケーンセンターの予報官は「どうか真剣な対応を。ここではほとんど見たことのない数字が天気図に表れている」と呼びかけた。

災害対策当局も、フィオナの影響で暴風や突風、高波、高潮、危険な集中豪雨、長時間の停電が予想されると述べ、「フィオナが明日夕刻に到来する前に準備を」と促している。

米オルバニー大学の専門家によると、カナダの史上最低気圧の記録はニューファンドランド島で1977年1月に観測された940ミリバール(ヘクトパスカル)。現在の予報では、フィオナは925~935ミリバールでノバスコシア州東部に上陸すると予想され、記録を更新する可能性は十分にある。

気圧が920~944ミリバールのハリケーンは「カテゴリー4」に分類されることが多い。

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