ザポリージャ原発、冷却モードを維持

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ザポリージャ原子力発電所=9月11日撮影/Stringer/AFP/Getty Images

ザポリージャ原子力発電所=9月11日撮影/Stringer/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナの原子力企業エネルゴアトムのペトロ・コティン社長は、ウクライナ中南部のザポリージャ原子力発電所について、原子炉は依然として冷却状態にあると明らかにした。原発からの送電線の復旧作業も続いていると述べた。

コティン氏はスカイプを通じてCNNの取材に答え、原発と接続している送電線7本すべてが損傷していると述べた。コティン氏によれば、原発は自身の発電で電力を供給する「アイランド・モード」と呼ばれる状態に移行した。

コティン氏は、6つある原子炉のうち稼働しているのはひとつだけだが、核物質を冷却するためのポンプに必要な電力を供給していると述べた。

コティン氏によれば、もし電力供給がなくなれば、ポンプが停止して冷却が行えなくなり、約1時間半から2時間で炉心溶融(メルトダウン)が発生する危険がある。

コティン氏は、外部電源がない場合にはディーゼル発電機を稼働させると説明。ディーゼル発電機は10日間の利用が可能だと明らかにした。

追加の補給品の確保にも全力で取り組んでいるものの、非常に難しい状況にあるという。鉄道が損傷しているため、輸送手段は車両に限られている。

コティン氏によれば、国際原子力機関(IAEA)の専門家は依然として原発に滞在している。1日に2回、管理部門とミーティングを行っており、原発の運用状況について全ての情報を把握しているという。

IAEAが提案している安全保護区域の設置については、安全保護区域が正確に何を意味するのか完全には理解していないと述べた。

コティン氏は、原発の運用をウクライナに戻し、原発本体と周辺地域に非武装地帯を設けるべきとのウクライナ政府の方針を繰り返した。

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