イランが米海軍無人艇2隻を拿捕、その後返還 紅海

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イラン海軍が紅海の国際海域で米海軍の無人艇2隻を拿捕(だほ)したが、その後、返還したことがわかった/Shutterstock

イラン海軍が紅海の国際海域で米海軍の無人艇2隻を拿捕(だほ)したが、その後、返還したことがわかった/Shutterstock

(CNN) 米国防総省当局者は4日までに、イラン海軍が紅海の国際海域で米海軍の無人艇2隻を拿捕(だほ)したものの、その後、返還に応じたことを明らかにした。

イランは数日前にもペルシャ湾内で同様の行動に出ており、イランの米国に対する敵対行為の増大を示唆しているともした。

紅海での拿捕は1日に発生。同当局者によると、イラン海軍艦船が無人艇2隻を「盗む目的」で海上から引き揚げようとしているのを発見。近くに展開していた米駆逐艦2隻が即座に現場海域へ向かい、ヘリコプター2機も出動。同時に無線で、イラン側に返還を要求したとした。

イラン側は同意したものの、安全対策を理由に2日の日中まで待つことを求めた。米側もこの安全対策上の理由に理解を示したという。

中東地域を担当する米中央軍によると、この無人艇は「セールドローン・エクスプローラー」として知られ、兵器の装備はない。紅海南部の公海で、最も近い一般的な航路からは約6.4キロ離れていた海域などで200日間以上活動し、問題を起こしたことはなかったとした。機密扱いとならない海洋環境などの写真撮影に当たっていたという。

イランの国営テレビは、同国海軍艦船の甲板から海面へ戻される無人艇の映像を放映。紅海で対テロ作戦に従事中の駆逐艦が事故が起きる可能性を封じるため拿捕したとも伝えた。

国際的な海上交通路の安全が確保された後に引き渡したともし、米海軍艦隊に警告もしたと報じた。

米国とイランは現在、イランの核開発を制限する核合意の復活に向けた交渉を進めているが、大きな進展は得られていない。

ペルシャ湾で先に発生した無人艇の拿捕には、米国への敵対心が一段と強いとされる革命防衛隊海軍の艦船が絡んでいた。

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