ウクライナ検察、民間人射殺容疑のロシア兵を特定 CNNの報道を利用

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ロシアの戦争犯罪か、今年3月発生の事件の新たな映像

ウクライナ・キーウ(CNN) 背筋が凍る事件だった。カメラに収められていたのは、ウクライナの首都キーウ郊外で丸腰の民間人と遭遇したロシア兵が、立ち去る民間人を背後から射殺する様子だった。

今年5月、CNNは監視カメラの映像を独自に入手して第一報を報じた。事件は民間人に銃を向けた戦争犯罪として現在捜査が行われている。

ウクライナの検察官はこのほど、公判前の捜査で、実行犯とみられるロシア人容疑者の一人が重点的な捜査対象となっていることをロシア側に通知していると明らかにした。

検察が特定した戦争犯罪の容疑者の捜査が進んでいる/Obtained by CNN
検察が特定した戦争犯罪の容疑者の捜査が進んでいる/Obtained by CNN

キーウのブチャ検察局は、CNNの独占報道がロシア兵の特定に一役買ったと述べた。

検察によれば、特定されたのはニコライ・セルゲイビッチ・ソコビコフ容疑者。「戦時国際法違反」および「故意の殺人」の容疑はロシア側にも伝えられたという。

CNNはロシア国防省にコメントを求めたが、返答は得られていない。5月に第一報を報じた際にもコメントを求めたが、返答はなかった。

今週CNNが新たに入手した映像には、2人のロシア兵が占拠したばかりの店舗の隣で、何かに向けて発砲している姿がはっきり映っている。別の映像を見ると、兵士が狙っていたのは丸腰の民間人2人であることがわかる。2人の民間人は兵士と穏やかに会話した後すぐに、背後から射殺された。

事件は侵攻初期の3月、ロシア軍が首都キーウ制圧を試みていた時期に、キーウ郊外の村の自動車販売店で発生した。

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