ロシア支配地域の住民「選別」施設、21カ所を特定 米イエール大

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
投降したウクライナ兵を乗せたバスがマリウポリの親ロシア派軍事勢力に先導される様子/Alexander Ermochenko/Reuters

投降したウクライナ兵を乗せたバスがマリウポリの親ロシア派軍事勢力に先導される様子/Alexander Ermochenko/Reuters

(CNN) 米イエール大学の研究チームは27日までに、ウクライナ東部ドネツク州のロシア支配地域に設置された21カ所の「選別」施設を発見したと明らかにした。

研究チームによると、これらの施設はロシア支配地域を離れようとするウクライナ人の手続き、登録、尋問、収容を行う目的で、ロシア軍やその協力者によって使用されている。収容者に民間人や戦争捕虜が含まれる場合もある。

イエール大学公衆衛生大学院の人道研究室は米国務省の支援を受ける紛争監視団体と共同で、オープンソースの情報や高解像度の衛星画像を用いて選別施設の地図を作成した。

報告書によると、ロシアのウクライナ侵攻開始前からこうした施設が設置され、4月のマリウポリ制圧後に増えたことを示唆する証拠があるという。

研究チームは元収容者の話をもとに、選別施設内の状況は国際人道法上、「残虐で非人道的または品位を傷つける扱い」に当たると指摘。施設は過密状態で適切な衛生設備を使用できず、食料や清潔な水も不十分で、雨風にさらされ、医療も受けられず、収容者の隔離が行われている状況だと述べた。

電気ショックや過酷な隔離、暴行などを受けたと証言する人もいて、事実と証明されれば拷問に当たる可能性があるという。

「ロシア」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]