タイ、首相の職務権限を一時停止 憲法裁判所が判断

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タイのプラユット首相/Amphol Thongmueangluang/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

タイのプラユット首相/Amphol Thongmueangluang/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

(CNN) タイの憲法裁判所は26日までに、プラユット首相の職務権限を一時停止すると発表した。プラユット氏は一時的に首相の座を退くものの、国防相として引き続き政権内にとどまる。政府の報道官が明らかにした。

異例の指導者交代の背景には、憲法裁判所による24日の判断がある。同裁判所はプラユット氏に対し、一時的な職務からの離脱を命令。その間、同氏が首相の任期の8年をすでに終えていないかどうかを検討するとした。首相の任期を8年とする規定は、最近憲法に書き込まれた。

プラユット氏は2014年の軍事クーデターの後首相に就任。19年には物議を醸した総選挙を制している。

一方で憲法を改正し、8年の任期を超えて首相を務めることを禁止した。ただ今回は、プラユット氏本人が自ら導入した規定に違反しているのではないかという問題が浮上している。

今週、憲法裁判所は野党議員172人が署名した請願書を受理した。その中で議員らはプラユット氏の規定について、クーデターで政権の座に就いた14年が起点だと主張している。同裁判所はまた、プラユット氏の任期が公式に始まったのは憲法が改正された17年なのか、あるいは選挙後の19年なのかも検討するとみられる。

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