2年ぶりに授業再開、しかし翌日から台風で休校 フィリピン北部

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水浸しになった教室で授業を受ける生徒ら=22日、フィリピン・パンパンガ州/Lisa Marie David/Reuters

水浸しになった教室で授業を受ける生徒ら=22日、フィリピン・パンパンガ州/Lisa Marie David/Reuters

(CNN) フィリピンで22日、新型コロナウイルス感染拡大を受けた学校閉鎖が解除され、2年ぶりに対面授業が再開した。ところが翌日から、今度は台風で北部の公立学校が休校になった。

フィリピンの気象当局によると、台風9号は現地時間の23日午前10時半、北部ルソン島に上陸した。当局は同島北部で激しい雨が予想され、広範囲にわたって洪水や土砂崩れの恐れがあるとの警告を発した。

ルソン島にある首都マニラとその周辺では、公立学校が同日から2日間、休校になった。当局は予防的措置として、540人あまりの住民に避難指示を出した。

現地からの写真には、子どもたちが22日、浸水した教室で2年ぶりの対面授業を受ける様子が写っている。

フィリピンでは2020年3月から対面授業が制限された。生徒や教師らへのワクチン接種が遅れ、流行が懸念されるとの理由で、再開は延期されていた。

ユニセフ(国連児童基金)は22日、フィリピンでは新型コロナによる学校閉鎖の長期化などにより、10歳以下の子どもたちが読解力を身につけられず、特に障害を持つ子どもや遠隔地、貧困地区、被災地や紛争地域に住む子どもは悲惨な状況にあると指摘した。

同国ではインターネットに接続できる世帯が全体の2割未満でモバイル端末のない家庭も多く、オンライン授業への切り替えが非常に困難だった。

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