メキシコ学生集団失踪事件 軍や当局の83人に逮捕状、元検察トップを逮捕

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学生の失踪事件で正義を求めて行進する人々=2015年11月、メキシコ市/Yuri Cortez/AFP/Getty Images

学生の失踪事件で正義を求めて行進する人々=2015年11月、メキシコ市/Yuri Cortez/AFP/Getty Images

(CNN) メキシコ南部ゲレロ州で2014年9月に学生43人が失踪した事件で、同国の裁判所は19日、軍司令官や現地の当局者ら計83人に逮捕状を出した。この直前には当時の検察庁長官が逮捕された。

裁判所の発表によると、逮捕状が出されたのは軍司令官ら20人、ゲレロ州の行政、司法当局者5人、州や市の警官44人と、麻薬組織ゲレロス・ウニドスの構成員14人。組織犯罪や強制失踪、拷問、殺人、司法妨害の疑いがかけられている。検察は容疑者らの名前を公表していない。

この数時間前に、事件の捜査を率いた当時の検察庁長官、ヘスス・ムリジョ・カラム容疑者が強制失踪と拷問、司法妨害の疑いで逮捕された。

失踪したのは南部アヨツィナパにある教員養成大学の学生ら。100人の集団でバスに乗り、イグアラへ向かう途中で地元警察と連邦軍に止められた後、行方が分からなくなった。同乗していた学生らは、武装警官や兵士から突然銃撃を受けたと話した。

事件をめぐっては、政府の真相解明委員会が18日、失踪はゲレロス・ウニドスと複数の政府機関による「国家犯罪」だったと結論付ける報告書を出していた。

ロペスオブラドール大統領は19日、関係者の逮捕と真相解明に向けてさらに調べを進めると表明した。

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