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バーンズ米大使、中国は台湾問題の「不安定化要因」でないことを示す必要 CNN EXCLUSIVE

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米国の駐中国大使、台湾問題での中国の「責務」語る

北京(CNN) 米国のバーンズ駐中国大使は19日、半年前に着任して以来初となるテレビインタビューに応じた。中国は自国が「不安定化要因」ではないことを世界に納得させ、台湾海峡で平和的に行動する姿勢を示す必要があると指摘した。

バーンズ氏はインタビューで、ペロシ米下院議長の台湾訪問に対する中国政府の反応に率直に言及した。中国はペロシ氏の訪台に対抗して台湾周辺で大規模な軍事演習を実施し、米国との主要な外交対話を停止している。

バーンズ氏は米大使館でCNNに対し、「ペロシ氏の平和的な台湾訪問で米中関係が危機に陥る必然性があるとは思わない。あれは中国政府がつくり出した危機であり、過剰反応だった」と述べた。

さらに、「中国政府は平和的に行動する姿勢を世界に示す責務を負っている」と指摘。「中国が台湾海峡の不安定化要因になったことを懸念する声が世界各地で出ている。これは誰の利益にもならない」と述べた。

バーンズ氏はキャリア外交官で、北大西洋条約機構(NATO)大使を務めた経歴を持つ。3月に北京に到着し、米国にとって間違いなく最も重要な外交ポストに就いた。中国の人権状況や貿易慣行、南シナ海での軍備拡張など、様々な問題できしんだ米中関係にうまく対処するという重責を担う。

中国の厳格な新型コロナウイルス対策の影響もあって、中国との間を行き来する外交関係者の数は減っており、バーンズ氏はこれまで以上に米中関係の最前線に立たされている。

こうした状況は8月2日の夜に浮き彫りになった。ペロシ氏ら議員団を乗せた航空機が台北に着陸するちょうどその時、バーンズ氏は中国の謝鋒外務次官との協議に呼び出されたのだ。

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