ウクライナ大統領、東部ドネツク州に強制避難を指示

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ロシア軍の砲撃によって破壊された建物と車両=29日、ウクライナ・クラマトルスク/Diego Herrera Carcedo/Anadolu Agency/Getty Images

ロシア軍の砲撃によって破壊された建物と車両=29日、ウクライナ・クラマトルスク/Diego Herrera Carcedo/Anadolu Agency/Getty Images

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、東部ドンバス地方ドネツク州の住民を対象に強制避難を指示した。

ゼレンスキー氏は毎晩恒例のビデオ演説で、政府が住民の避難を決めたと説明。資金面も含め万全の支援体制ができていると語り、あとは住民自身が決断を下すだけだと述べた。

同氏はさらに、避難が早ければ早いほど、ロシア軍に殺害される人数は少なくなると強調し、戦闘地域に残る住民、特に子どものいる家族への説得を呼び掛けた。

ドンバス地方には今も数十万人の住民、数万人の子どもたちが残っていると指摘した。

ウクライナ軍は数日前、東部の前線一帯で激しい砲撃が続いているとする一方、ドネツク州の複数の地区でロシアの進軍を阻止したと報告していた。

ウクライナのベレシュチュク副首相が30日朝、報道陣に語ったところによると、ドネツク州では現在ガスの供給が止まり、このままでは暖房のないまま冬を迎えることになる。

ベレシュチュク氏によると、政府はドネツク州の住民を国内の別の場所へ避難させるための調整センターを開設した。避難には列車やバスが使われる。

同氏によれば、州内には現在5万2000人の子どもが残されている。避難を拒否する住民は、戦闘地域への残留が招く結果を理解し、自身の命に責任を負うとの文書に署名することが義務付けられるという。

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