台湾、大規模軍事演習「漢光」を実施 中国との緊張高まる中

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大規模軍事演習「漢光」に参加する台湾の海軍艦/Walid Berrazeg/CNN

大規模軍事演習「漢光」に参加する台湾の海軍艦/Walid Berrazeg/CNN

台湾・台北港(CNN) 台湾やその離島では現在、29日まで1週間の日程で軍事演習「漢光」が実施されている。この年次演習は1984年から行われているもので、予備役を含む全軍種が参加して全般的な防衛力の強化を図る。

演習では敵軍が台北に近い戦略的要衝、淡水河の河口制圧を試みているとの想定の下、台湾軍が戦闘機「経国(IDF)」や戦車を投入。地上部隊は敵の進軍を食い止めるため爆発物を起爆した。

台湾に対する中国の意図をめぐり懸念が高まるなか、今年の演習はより大きな重要性を帯びることになった。中国共産党は台湾を自国の領土と主張している。

ロシアのウクライナ侵攻もこうした懸念に拍車をかけた。中国は台湾制圧を目的とした武力行使を排除しておらず、台湾の防空識別圏(ADIZ)に航空機を送り込むことで圧力を強化している。

中国政府はまた、米国のペロシ下院議長(民主党)が台湾訪問を検討しているとの報道に強く反発。台湾独立を促す「外部勢力」に直面した場合、中国軍は断固として「国家主権を守る」と警告した。

「漢光」演習は台湾で毎年開催されるこの種の実弾演習で最大規模となる。26日には台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統が視察する中、台湾軍が仮想敵と味方に分かれて北東部の軍港への模擬攻撃を行った。

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