ロ軍、ウクライナ原発を要塞化し攻撃拠点に 反撃なしを計算

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ウクライナのザポリージャ原発を警備するロシア軍の兵士=5月1日撮影/AP

ウクライナのザポリージャ原発を警備するロシア軍の兵士=5月1日撮影/AP

(CNN) 欧州最大級のザポリージャ原子力発電所が近くに位置するウクライナ中南部ザポリージャ州エネルホダルのオルロウ市長は27日、ロシア軍兵士が同原発を要塞(ようさい)化し、そこから発砲したり砲撃を撃ち込んだりしていると非難した。

同市長はウクライナのテレビ局の取材に、「占領者たちは同原発近くの住宅地から大型兵器を使っている」と、ロシア軍の先週の動静に言及。川を隔てた場所にあるニコポリ市に砲撃を加えているとし、「彼らはウクライナ軍が原発に損傷を与えることを恐れ、反撃を控えるだろうことを承知している」と述べた。

その上で「原発の要塞化である」と断じた。

市長は、ロシア軍がウクライナ侵攻後、早期の段階で占領したエネルホダル市の市内からは既に離れている。ただ、市にとどまる住民とは密接な連絡を交わし続けているとした。

「占領者たちは原発の職員や地元の住民を人質として拘束している」ともし、「市民は金銭やほかの利益が目的で拉致されている。人々は地下に身を潜めている」とも主張した。

オルロウ市長は先に、ザポリージャ原子力発電所内で多数が死亡し、少なくとも9人のロシア軍兵士が負傷する異変があったとも明らかにしていた。

今月18日に起きたものとして、異変が事故あるいは交戦に絡むのかなどは伝えられていなかった。

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