習近平氏らは国産ワクチン接種 中国が異例の公表

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中国の習近平(シーチンピン)国家主席/Huang Jingwen/Xinhua/Getty Images

中国の習近平(シーチンピン)国家主席/Huang Jingwen/Xinhua/Getty Images

(CNN) 中国の国家衛生健康委員会(NHC)はこのほど、習近平(シーチンピン)国家主席らが国産の新型コロナウイルスワクチンを接種したことを明らかにした。

NHCの曽益新副主任は23日、現職の国家および党指導者らは全員、国産ワクチンの接種を済ませていると言明した。この中には習氏や李克強首相が含まれる。

中国指導部の健康関連情報が公開されるのは非常にまれで、習氏のワクチン接種状況もこれまで公表されていなかった。最近の感染拡大と、ワクチンの安全性が不安視される実態を受け、当局が接種促進を図ったとみられる。

指導者らがいつワクチンを打ったか、追加接種を受けているかどうかという情報への言及はなかった。

NHCによると、中国ではワクチン接種資格のある市民の90%近くがすでに接種を完了した。ただし80歳を超える高齢者の接種率は61%、追加接種を受けた人の割合は38.4%にとどまっている。

インターネット上では国産ワクチンをめぐり、子どもの白血病や糖尿病の原因になるなどといううわさが広がっている。NHCは23日、そのような関連を示す証拠はないと主張。国内で接種された計34億回分近くのうち、副反応の報告があったのは100万人中70人前後と、ポリオやはしか、インフルエンザなどのワクチンよりはるかに少ないと説明した。

中国本土で承認されているのは今のところ、中国医薬集団(シノファーム)、科興控股生物技術(シノバック)製など国産の不活化ワクチンのみ。臨床試験では米ファイザーやモデルナのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンに比べて効果が小さいとの結果が出ているが、中国はこれを「偏見」として否定し、重症化や死亡を防ぐ効果のデータを強調している。

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