バハマ沖でハイチ移民のボート転覆、17人の遺体収容

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転覆したボートの生存者/Royal Bahamas Defence Force/Reuters

転覆したボートの生存者/Royal Bahamas Defence Force/Reuters

(CNN) カリブ海の島国バハマのデイビス首相によると、同国沖で24日未明、ハイチからの移民希望者らを乗せたボートが転覆し、17人の遺体が収容された。

同日午前1時すぎにニュープロビデンス島から約11キロの荒海でボート事故が発生したとの通報があり、警察と軍が出動。女性15人と男性1人、乳児1人の遺体が収容された。

25人が救出されて保健当局に引き渡されたが、さらに行方不明者がいるとみられ、捜索活動が続いている。

ボートはこの直前に約60人を乗せ、米フロリダ州マイアミを目指して出航していたとみられる。

デイビス氏は人身売買の疑いを指摘。人命やバハマの安全保障を危険にさらす密航業者を強く非難し、関係者の刑事責任を追及すると述べた。

バハマ警察の責任者は24日の記者会見で、全長約6メートルのモーターボートに50~60人が乗っていたようだと語った。救出されたグループのうち2人はバハマ人で、警察に拘束され、事情聴取を受けている。2人には複数の犯罪歴があるという。

移民相は、当局が20人を収容施設へ運び、事情を聴いていると語った。密航業者に3000~8000ドル(約40万~110万円)を支払う予定だったなどと話しているという。

ハイチは昨年7月にモイーズ大統領が暗殺されてから政情不安がさらに深刻化し、昨年8月にはM(マグニチュード)7.2の地震に見舞われて数千人が死亡。インフレや食料事情の悪化も続いている。

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