ドイツ副首相、ロシア企業のガス供給の約束「あてにせず」

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ドイツ・ルブミンにある「ノルドストリーム1」の施設/Markus Schreiber/AP

ドイツ・ルブミンにある「ノルドストリーム1」の施設/Markus Schreiber/AP

(CNN) ドイツのハベック副首相は24日までに、同国と欧州連合(EU)加盟国はロシアが天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」を通じた欧州向けの供給を遮断する事態への準備を維持しなければならないとの危機感を表明した。

ロシア国営の天然ガス企業「ガスプロム」の約束はあてに出来ないとも断じた。同パイプラインやドイツ内のガス需給問題などに関するビデオ会見で述べた。

エネルギー問題の政策も担う副首相の今回の発言は、ガスプロムが21日、補修点検を理由に中断していた同パイプライン経由の輸送を再開した数時間後のものとなっている。ただ、届けられる量はこの輸送管の最大能力の約4割程度となっていた。

ハベック氏は4割程度では来たるべく冬場に備える十分な量にならないと主張。「ロシアはエネルギー大国の立場を使い、欧州とドイツを脅している」とも批判した。

ノルドストリーム1を使っての輸送量はここ数週間、60%もの大幅低下を記録。今月11〜21日の年1回の点検作業期間ではゼロともなっていた。ガスプロムは21日に供給を再開したが、量は保守点検前の水準と同一だった。

ハベック副首相は今年6月、ロシアの天然ガス供給をめぐる今後の不透明さを考慮し、冬季の到来前に備蓄を万全にする考えを表明。同パイプラインの全面稼働が実現しない事態を想定し、エネルギー源の配給制に踏み切る可能性にも触れていた。

また、ドイツ国民に対しシャワーの利用時間の短縮も訴え、産業界や消費者に暖房の節約も促した。

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