ペロシ氏訪台なら「強硬な措置」 中国が警告

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ペロシ米下院議長=6月9日、米ワシントンDC/Alex Wong/Getty Images

ペロシ米下院議長=6月9日、米ワシントンDC/Alex Wong/Getty Images

(CNN) 中国は21日までに、ペロシ米下院議長が台湾を訪問するなら「断固とした強硬な措置」に踏み切ると警告した。訪台が実現すれば、米国の代表として過去25年で最高位の人物となる。

米大統領職の継承順位で2番目のペロシ氏については、英紙フィナンシャル・タイムズが事情に詳しい関係者を引用し、来月台北を訪れる計画を明らかにしたと報じていた。ペロシ氏のオフィスは訪台の計画についてコメントを控えた。

来月1日は、中国の人民解放軍の創設記念日に当たる。

中国外務省は19日、台湾訪問の計画を強く非難。実現すれば甚大な悪影響が中米関係の政治的基盤に及び、「台湾独立」を掲げる分離派勢力に対しても非常に誤ったメッセージを送ることになると強調した。

同省の趙立堅報道官は記者会見で「米国が一貫して誤った道を進むというなら、中国は断固とした強硬な措置に踏み切らざるを得ない。国家の主権と領土の完全性を守り抜くためだ」「これにより引き起こされる全ての結果は、米国がその責任を負わなくてはならない」と述べた。

中国共産党は長く台湾を自国の領土の一部と主張し、再三にわたり中国本土との「再統一」を果たすと明言している。ただ中国が台湾を統治したことはこれまで一度もない。

ペロシ氏は4月、米国の議員団を率いての台湾訪問を計画していたが、新型コロナウイルス検査で陽性判定が出たことにより延期となっていた。この時も中国は同氏の訪台に強く反対し、同様の警告を発している。

ペロシ氏の訪台が実現すれば、現職の米下院議長として1997年のニュート・ギングリッチ氏(共和党)以来となる。

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