ドラギ伊首相の信任案可決も主要政党が棄権

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イタリアのドラギ首相=12日、ローマ/Mauro Scrobogna/AP

イタリアのドラギ首相=12日、ローマ/Mauro Scrobogna/AP

(CNN) イタリアのドラギ首相の信任投票が議会上院で20日行われ、信任案は可決された。しかしドラギ氏が結束を呼びかけたにもかかわらず、五つ星運動、中道右派のフォルツァ・イタリア、極右の同盟の議員が投票を棄権した。

ディマイオ外相は「イタリアの歴史における暗黒の1ページ」を象徴しているとツイートし、レッタ元首相は今回の結果を「狂気」と批判した。

信任投票に先立ち、ドラギ氏は「これまでイタリアを良い方向に変えてきたような、ごまかしのない具体的な新しい信頼の協定が必要だ」と述べ、解散総選挙を回避するために連立政権を支持するよう議員に求めた。

さらに「もし我々がまだ協力したいのであれば、唯一の方法は勇気、利他主義、信頼性をもって(挙国一致の)協定を再構築することだ」と欧州中央銀行総裁を務めたことのあるドラギ氏は訴えた。

レンツィ元首相は投票後、ドラギ氏の努力に感謝した。「私が上院で言ったように、明日からは何もかもが変わるだろう。信任を望んだこと、そして今もドラギ氏を支持していることを誇りに思う」と述べた。

先週、イタリアの連立政権の最大政党である五つ星運動が生活費危機の対策案の採決で政権支持を取り下げた後、ドラギ氏は辞表を提出した。

同氏は以前、五つ星を含まない政権を率いることはないと発言していた。

しかし、ドラギ氏の辞任をマッタレッラ大統領は拒否し、職にとどまって解決策を見出すよう促していた。

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