スリランカ大統領が電子メールで辞表送付、シンガポール到着後

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スリランカのラジャパクサ大統領がスリランカ議会の議長あてに辞表を提出した/Andy Buchanan/Pool/Getty Images

スリランカのラジャパクサ大統領がスリランカ議会の議長あてに辞表を提出した/Andy Buchanan/Pool/Getty Images

(CNN) スリランカ議会の議長室は14日、同国のラジャパクサ大統領が議長あてに電子メールで辞表を提出したと発表した。

ラジャパクサ氏は反政府デモ発生後の13日に同国を脱出。インド洋の島国モルディブで1日過ごした後、シンガポールに空路で入った。

議長室はCNNに「我々はこのような電子メールを額面通りには受理できない。問題がないことを確認する必要があり、関係機関に検証に回した」と述べた。法的に問題がないと確認できれば、15日朝に声明を出したいとしている。

議長室によると、書面は紙面でも受け取る予定だが、シンガポールから送付されるため時間がかかるという。

政府幹部筋が匿名を条件に語ったところによると、辞表はラジャパクサ氏がシンガポールに到着した後に電子メールで送信された。

シンガポール外務省は、ラジャパスカ氏が「私的な訪問」として入国を認められたとしており、亡命は求められていないし、与えてもいないとした。

経済危機に見舞われるスリランカでは民衆の怒りが爆発し、大統領公邸に押し入る事態に発展。ラジャパクサ氏は先週末に辞意を表明していた。

だが、辞任予定日の13日になって同氏はモルディブに向けて出国。公式な辞表が提出されない中でウィクラマシンハ首相を大統領代行に任命し、ラジャパクサ氏の真意に疑念が持ち上がっていた。

同氏が出国した直後、抗議する人々がウィクラマシンハ大統領代行のオフィスを襲った。これに対しウィクラマシンハ氏は全土に夜間外出禁止令を出す対応をとった。

14日にはウィクラマシンハ氏が軍に対し、抗議デモ参加者を追い払うのに必要な場合に逮捕と実力行使をできる権限を付与した。軍の報道官がテレビ演説で伝えた。

議会はラジャパクサ氏が正式に辞表を提出するまで再招集されない。当初は16日に次期大統領選出の手続きを始め、20日には新大統領の投票を行う予定だった。

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